滝子山

位置
北緯°' 東経°'
標高
1590m
地図
交通
JR笹子駅、JR初狩駅

970629

台風8号は夜の間に通り過ぎて青空が広がっている。 13:36 笹子駅に着く。国道沿いに歩き、中央本線のガードをくぐる。 よく歩かれている山のようで、道標が多くありわかりやすい。 中央高速を陸橋で越えて間もなく、公園に着いた。 手書きの看板があり、ここが登山道の入口のようだ。

寂しょう尾根のコースは整備不良のため何人も犠牲者が出て危険だから避けるよう書いてある。 多少回り道になるが川沿いに登っていくことにした。 ガイドに書かれていたコースは何度か沢を横切っている。 昨夜の大雨で増水して渡れないかもと心配だったが、 大鹿峠との分岐点まで工事中の林道が続いていたのでそれに沿って歩いた。

14:35 道證地蔵尊と書かれた場所に着いた。 ここで大鹿峠への道と分かれて右に下る。 沢にかかる丸太橋を渡り、登る。15時過ぎに大鹿山からの道と合流した。 15:20 沢沿いに山腹を巻くように登り、大滝に着く。 山深い中にあって誰も訪れないような小さな滝だ。 登山道は滝の横を登り、銚子口のあたりへと続いていた。

15:30 大谷ヶ丸分岐に着く。大谷ヶ丸方面の道は荒廃しているようだ。 15:40 大鹿造林小屋の前を通る。右側の谷に降りる道もあったが左の尾根を目指すことにする。 ひたすら登り、16:08 小屋跡に着いた。ベンチで休んでいるグループがいた。 近くに池があるはずだが湿地帯しか見つけられなかった。

山頂分岐で会ったおじさんは、笹子方面に下りたが道に迷って引き返してきたという。 確かに小屋跡の手前は分岐が何箇所かあって迷いそうだった。 16:25 山頂到着。眼前に大きな富士山が見えて素晴らしい眺めだ。 笹子の町が小さく見えてずいぶん登ったんだなあと思う。 反対側には大谷ヶ丸が間近に見えた。 石の上に荷物を下ろしてパンをかじる。目の前の石に蝶が止まっていた。 レンズを交換して撮り終ってあっと思った瞬間、EF35/2 が谷底に落ちていった。 谷はずいぶん深いらしく、落ちる音はずっと続いていた。

まあ EF28-70/2.8L じゃなくて良かったと気を取り直して、でもやっぱり諦めきれずに谷を探してみることにした。 かなり急な斜面を木に取り付きながら下る。途中まで下りてヤバそうになってきたのでやめた。 命まで落しては割に合わない。登る途中でフードだけ発見した。 このフードは何度か落しているがそのたび見つかる不思議なフードだ。

20分後に初狩に向けて下山。急勾配を下ると桧平に出た。 見晴らしの良い崖際ににベンチが置いてある。富士山が良く見えた。 日は既に山の陰に入ってしまって見えないが、まだ暗くはなかった。 下っていくと道は沢伝いになり丸太橋を渡る。途中で水場を見つけて喉を潤した。 18:40 突然林道に出る。10分ほど歩くと人家が現れ、登山道の入口に着いた。

駅まで道の途中、正面に夕日に照らされる富士山が見えた。 いい場所を探して写真を撮っていたら、駅に着くころには間暗になってしまった。