志賀高原


位置
(志賀山)北緯36°41'46" 東経138°30'52"
標高
2036m
地図
長野/草津
交通
JR長野原草津駅からバス
ガイド
区分
花の百名山
宿泊
草津高原YH

970830

Oさんに車で迎えに来てもらって、Fさんを拾って3人で草津を目指した。 うとうとしていて目が覚めたら榛名山だった。 ちょうど朝日が山影から出て眩しい。夏の日差しだ。 R145 を吾妻線沿いに走り、6時過ぎに長野原草津口駅に着いた。 横川行きの始発列車が止まっていた。

草津温泉では朝風呂を楽しむ年配の人達が浴衣姿で歩いている。 ここから車で少し下ったところに、おお仙の滝がある。 駐車場から坂道を下る。 休憩舎を過ぎると急傾斜になり、20分ほど歩くと滝の下に着いた。 岩盤を豪快に流れ落ちる滝だ。水は茶色に濁っている。 浅いところを選んで反対岸に渡り、荷物を置いた。 おおにしさんが撮影しているあいだ、水面の写真を何枚か撮った。

1時間弱で滝壷を後にする。急傾斜の登りで息が切れる。 途中で「まだまだ遠いですか?」と声がして、見上げると斜面の上に老夫婦が下りてきていた。 見た感じハイカーでは無く普通の観光客のようだ。 「距離はそれほどでもないですがたいへんかもしれません」と言ってすれ違う。 休憩舎まで登って2人が登ってくるのを待つ。 待ってもなかなか来ないので、持って来たソーセージをかじっているとやっと登って来た。 Fさんは木の名前を気にしている。 ひと休みしてから車に戻った。

食事をする場所を探しながら山に向かうことにする。 登っていくと有毒の硫化水素が吹き出している場所があって温泉の匂いがする。 阿蘇みたいに苦しくはならなかった。 上から見ると登ってきた道路がくねくねと下まで続いていた。 水道がありそうな白根火山の駐車場はやはり有料だ。 近くに駐車できそうな場所はあったが既に車が駐まっていた。 次の空き地を見つけて車を入れる。白根山の近くだ。 10時、シートを広げて、Fさんが買った Volvic を沸かしてカップラーメンを食べた。 朝食のあとはお昼寝。

12時過ぎ、暑さで目が覚めた。 高原の空気は涼しいが、夏の日差しは思ったより強い。 よろよろと起きて志賀高原を目指す。 硯川のあたりで駐車場を見つけて車を停める。トイレもあった。 湧き水があったが飲めるかどうか不安だったので、汲まずにおいた。 ここから池巡りのスタートだ。 リフトが動いていたので乗る。\260 だった。斜面には秋の草が咲いている。

リフトの終点から少し歩くと渋池に出た。池のまわりに竜胆が咲いている。 向こうの山には雲がかかっていた。 賑やかな渋池から四十八池を目指す。 時間があったら志賀山にも登ってみたかったのだが、今回は巻いていくことにした。

池の入口の休憩舎にはたくさんのハイカーがいた。 木道を歩いている人はそれほどいない。 木道の途中まで歩いて荷物を下ろして写真を撮ろうとしていると、FさんとOさんが着いた。 ワレモコウや竜胆、ヒトリシズカやヒツジソウなどを撮る。 雲を映す池の回りには花が咲いていていい感じだ。 気配を感じてふと見ると10匹ほどの子連れのカルガモが歩いていた。 親ガモががあがあ、子ガモたちはピヨピヨ鳴いている。 親ガモを先頭に池に飛び込んで泳いでいる。 カルガモは池から池へとしばらく渡っていたが、そのうちどこかへ行ってしまった。 荷物を置いて湿原の端まで歩く。小さな湿原だが池が散在していて尾瀬のような感じだ。 戻って出発することにする。

帰りは鉢山経由で国道へ下りるコースだ。 最初の分岐点に標識があった。左側に鉢山、右側に横手山と書いてある。 鉢山と横手山は同じ方向のはずなのだが。。。しばらく考えて右側に進む。 道は階段の登り坂になり、間違ってたらどうしようかと考えながらとにかく登った。、 登り切ったところが鉢山山頂だった。 展望は無いがベンチに座って2人が登ってくるのを待つ。 ここからは下る一方で、草津峠からは林道歩きになった。 道端に生えているヘビイチゴを食べたりしながら歩いていると、スキー場の斜面に出た。 ここから国道に沿って斜面を下る。 国道に合流すると、マラソンの大学生が大勢上がってきた。 何故かみな左側を走っているのでぶつかりそうでよけながら歩く。 車に着いて、湧き水を汲んだ。

草津高原YH泊

草津高原

970831

朝9時にユースを出発。常布の滝を目指す。 工事中の標識を通りすぎて少し行くとダムの工事現場で通行止めだった。 車を置いて仮設階段を登る。車道は土砂崩れで途中からなくなっていた。 途中、五郎清水で水を汲む。明治時代、地元の五郎次という人が旅人のために独力で引いた水らしい。 沢の水が飲めないこのあたりでは貴重な水場だ。 途中、釣りのおじさん2人と会った。地元の人らしい。 滝の展望台に着いたが、去年来た時は道の途中にあったと思い、そのまま登って行った。 滝の音は聞こえない。20分ほど登ると沢に出てしまった。滝の上流の沢だ。 とりあえず行けるところまで下ってみようということになり、Oさんとおじさんたちと4人で沢を下った。 最初は人が通ったような形跡もあり何とか下ることができたが、途中でこれ以上進めなくなってしまったので引き返す。 沢にかかる橋のところでOさんに地図を渡して、一人、大江湿原へ向かった。

芳ヶ平へ続く坂道を少し登ると湿原への入り口だ。 湿原へ下る途中、2人のハイカーとすれ違った。 2つ目の沢を渡るともう湿原だった。 道の真ん中に竜胆の花が咲いている。曇りだったので開いてはいなかった。 誰もいない静かな湿原だ。花の種類はそれほど多くなかった。 3分ほど歩くともう湿原の端に着いた。思ったより小さな湿原だった。

来た道を戻る。やはり滝が見える場所は無い。1年前とはいえすっかり忘れているのだろうか? 展望台近くに来て謎が解けた。看板の前の道を左に入るとそこが展望台につながっているのだ。 展望台は行き止まりではなく道の途中にあった。とんでもない思い違いをしていたものだ。 登りと下りでは全くコースが違って見えるということを実感した。

車に着くと 11:40 だった。五郎清水で水を汲んで、Fさんの運転で白根火山を目指す。 有料駐車場は車がいっぱいだった。 近くの、車が3台ほど駐まれる空き地からちょうど1台車が出るところだった。 空いた場所に車を入れてそこから白根火山の展望台まで歩いた。 整備された遊歩道には人が連なっていた。観光客の間を縫うようにして登る。 展望台から見る火口湖はエメラルドグリーンの水を湛えてすぐ目の前にあった。 狭い展望台にはロープが張ってあるので写真を撮るアングルは限られる。 広角は 28mm からしか持ってきてなかったので火口湖全体をフレームに入れることはできなかった。 何枚か写真を撮って火口湖を後にした。 車に戻ると 12:50 だった。昨日食事をした近くに車を停めて食事をする。 白根山がすぐ近くに見える。

14時過ぎまで昼寝をして常布の滝への道を走り、工事現場に車を停めてOさんを待った。 予定では 15時、遅くとも 16時には戻る約束だったが、16時を過ぎてもOさんは戻らない。 展望台まで様子を見に行き、崖を少し下りて見ることにした。 かすかな踏跡を辿り、慎重に崖を下りる。登るときにルートを間違わないように確認しながら下りた。 踏跡は笹原で切えていた。音は聞こえるが沢はまだ先のようだ。 何度も大声で呼んでみるが返事はない。 16:30 になったので戻ることにした。あまり遅くなるとFさんが心配するかもしれない。 道に迷って違う場所に登ってしまったのかもしれない。 16:50 車に着くとまだOさんは戻ってなかった。 18時近くになると雨がぱらついてきた。暗くなる前に展望台まで行ってみようと思ったとき、Oさんが戻ってきた。

大滝の湯で温泉に入って帰った。