レンガは、量産可能で施工が容易な点をかわれ、重用されたが、耐食性や強度、製造上の問題から、明治30年以降衰退し始めた。
灯台建設も明治33年、沖縄県三重城灯台を最後に、レンガ造は、新設されなかった。
さらに後年の関東大震災によって、ヴェルニーによって建設されたレンガ造4灯台のうち、観音埼、野島埼、城ヶ島の3灯台が倒壊し、残存した品川灯台は現在、愛知県犬山市の明治村に保存されている。
その他の灯台では、尻屋埼、御前埼、屋久島などの大型灯台が長い風雪に耐えて現存している。