コンクリート造灯台の始まりは、明治17年竣工の鞍埼灯台である。
しかし、当時はまだ、要所の補強には石材が使用されていた。
明治20年代になり、セメントの品質向上から、新しい施工法が、つぎつぎと生み出された。そして、コンクリートの一般普及に伴って、明治末期から大正にかけて、30基以上の無筋コンクリートの灯台が建設された。
明治45年、日本初の鉄筋コンクリート造の清水灯台が点灯。
その後、サンフランシスコ大地震や関東大震災を経て、鉄筋コンクリートは価値を認められ、灯台建設に技術革新をもたらした。