宮古島


EOS-1,EF28-70/2.8L,F4AE,EB-2,970731,JTA021便から見た東平安名埼
位置
北緯24°45' 東経125°20'
所在地
沖縄県平良市
人口
46358
面積
158.47 km2
周囲
117.5 km
交通
主要都市(直行便)、那覇から飛行機、船(那覇経由)
観光窓口
宮古観光協会
ガイド
那覇市の南西280km。平坦な台状で隆起珊瑚礁の島
見どころ
東平安名岬、砂山ビーチ
産業
サトウキビ。トライアスロンなど海洋レジャースポーツ
その他
麻織物の最高峰「宮古上布」は国指定重要無形文化財

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宮古島

伊平屋島、粟国島、久米島上空を通ったJTA021便は大きく東平安名埼を右に旋回した。 羽田を飛び立った時は曇りというアナウンスだったが、上空から見る天気は悪そうだ。 空から見る宮古島は畑ばっかりだ。来間島に出来た橋をかすめて、飛行機は宮古島空港に降りた。11:00 定刻より若干遅れている。 空港は土砂降りだった。ふくはらさんと相談して、とりあえず空港で食事することにした。 まだ新しく見える空港には、食堂とファーストフード店があった。 長居できそうながらがらのファーストフードに荷物を下ろし、そばを頼もうとしたらピザとチキンしかなかった。仕方ないのでピザとビールの昼食になった。 ピザが出来るのを待っていると、突然、照明が落ちた。空港で停電するなんてとても危険な感じだ。 やがて停電は復旧し、冷凍ピザをビールで流し混んで雨が上がるのを待った。 12時過ぎ、雨が小降りになったので出発。 地図で調べたユースホステルへの道が見つからない。雨の中、地図を広げて検討すると、磁石の指す方角がおかしい。 Cybele は近いのか? とうとう道がわからなくなって、空港近くへ戻って道路標識をみると、磁石は正しかった。 空港ターミナルが滑走路の反対に移動していたのだ。そんなの聞いてないよー!

空港から歩いて10分のはずだったユースは、果てしなく遠くなった。雨の中、空港の外をぐるりと半周歩かなければならない。 覚悟を決めて歩いて間もなく、1台の軽貨物が止まった。「どこへ行くの?」と運転手のおじさん。 「ユースまで。古いターミナルの近くです」と言うと「後ろに乗せてやるよ」とのこと。 荷台に荷物を積み込み、モスバーガーのレタスや、納豆や、藤の椅子なんかと一緒に貨物の荷台でゆられて行った。幌がかかって外が見えない荷台は、いったいどんな道を走っているのかわからないがとにかく揺れて、つかまらないと立っていられないくらいだった。 10分ほど走って車が停まった。扉を開けてくれたおじさんに「どこですか?」と聞くともうユースの前だった。 おじさんに手を振ってユースに入った。まだ雨は降っていたがとりあえず自転車を借りて出かけることにする。 部屋にはだれもいなかった。

東平安名埼

14:00 ユースを出発。東平安名埼を目指す。 何とか空港まで辿り着いて、海沿いに岬まで行くことにする。 植物園のあたりから道を間違えてぐるぐるして、ようやく海沿いの道に出た。 アップダウンはそれほどきつくない。ハイビスカスが続く道の上にはかたつむりがたくさんいた。 新しそうなホテルを過ぎて坂を下ると、岬への分岐点に着いた。ふくはらさんはまだ来ない。 少し行ったところから灯台が見えた。風が強く波が高い。何枚か写真を撮った。

今回の旅の第一の目的は、去年の11月から一般公開された東平安名埼灯台を訪ねることだった。 全国で11番目に見学できるこの灯台は訪ねないわけにはいかない。 岬の突端にある灯台までの道は見晴らしが良く、遠くから灯台が見える。 撮影場所を物色しながら遊歩道を自転車で走った。風が強く走りづらい。 灯台に着いたのは16:15。見学は16時までだったが、係のおばさんの厚意で見学することができた。 「ここで11箇所目ですよ!」と言うと「それはよく来たねえ」と喜んでもらえた。 雨だというのに見学者は何人かいた。灯台の中の螺旋階段は、どの灯台よりも広かった。 灯台の上から岬の草原の中に続く道を見ると、この灯台のロケーションの良さが良くわかる。 灯台を出て見学者がいなくなるとおばさんが入り口に鍵をかけて、今日の見学は終了した。

しばらくして、ふくはらさんが着いた。もうちょっと早ければ見学出来たのに、残念。 岬の道を戻り、途中、目を付けていたビーチに下りると、灯台は頭しか見えないので引き返す。 結局、最初に写真を撮った場所でしばらく撮影していると、ふくはらさんは先に行ってしまった。 雨はいつの間にか上がっていたので、着ていたレインコートを脱ぐ。 坂を登ると、宮古島ロラン局があった。さらに先の保良ガー(川)ビーチの展望台に寄ると、はるか向こうに灯台が見えて、朝日の写真を撮るには良い感じだ。 既に17:30 になっていたので、真直ぐユースに戻ることにする。 空港に続く県道の途中に、「地下ダム」という施設があった。 川の無い宮古島では地下水に頼っているそうだが、地下にダムまであるとは思わなかった。

18:40 ユースに着く。ふくはらさんはまだ着いてなかったが、3人目の宿泊客がいた。 神奈川県から来た男性で、1人で沖縄を観光して宮古に来たそうだ。 そのうちふくはらさんも着いて、夕食の後、夕日を見に海まで出かけたがイマイチだった。

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伊良部島へ

西平安名埼

池間島大橋を渡り、西平安名埼を目指す。橋からの分岐点から岬まではすぐだった。 5基の風力発電の風車のうち4基がぶんぶん音を立てて回転していた。 ここもまた風の岬なのだ。 岬の高台に展望台があった。付近の島をはじめ、遥か台湾、沖縄本島の方向を示す表示板が立っている。 時間が余ったら泳ごうと思っていたのだが、付近は岩場でとても泳げそうもなかった。

17:30 岬を出発。長距離を走って疲れがたまっていたのでゆっくり走る。 砂山ビーチに寄ってみようかと考えたが、遅くなりそうなのでまっすぐユースに戻った。

夕食後、平良港へ行った。西の空には雲がかかって、日没後ではあったが夕焼け空を見ることができた。

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東平安名埼の朝

4:20 自転車でユースを出発した。まだ外は暗い。道路は通り雨があったようで濡れていた。 県道を走って保良ガービーチまで1時間ちょっと。走っている途中で気が付いたが、保良ガービーチから見て灯台は東南東にある。 今の時期は太陽は北よりから出るので位置的に良くない。 とりあえず現地まで行って見た。空は明るくなってきているが灯台よりもだいぶ左側だ。 灯台まで行くことにした。もうすぐ日の出の時間になる。

まだ点灯している灯台に着いて撮影場所を探す。 高い位置からじゃないと海が見えないので、近くの岩に登ることにした。 日の出を待っていると雨がぱらつきだした。6:05 日の出の時間になったが雲に隠れて見えない。 6:20 まで粘って帰ることにした。 今日は 9:30 の船で石垣島に渡る予定だったのであまりゆっくりもしていられない。 それでも岬を戻る途中、海と雲と灯台がよく見える場所を探して急いで写真を撮った。

誰もいない岬を後に、ユースまで急ぐ。明るくなったせいか道路のアップダウンのせいか、空港近くまでだいぶ早く着いた。 そこで平良港へ寄って荷物をコインロッカーに入れて、ユースに戻った。まだ朝食前だった。

西表島へ