日振島 Hiburi Sima


EOS-1,EF28-70/2.8L,F8AE,EB-2,PL,980116
位置
N33°10' E132°18'
所在地
愛媛県宇和島市
人口
565
面積
3.25 km2
周囲
27.5 km
交通
宇和島港から船、高速船 (\1990)
観光窓口
宇和島市商工観光課
ガイド
宇和島市の西34kmにあり、入り組んだ細長い島
見どころ
陣ガ森の高台からの海岸の展望
産業
巻き網(アジ・サバ漁)、一本釣り漁業が盛ん
その他
934年藤原純友が政府に反旗を翻し、軍船を結集した島

980116

宇和島港 6:30 発の高速船に乗る。浄化センター建設中のため、乗り場がわかりづらかった。 沖に出ると波が高く、船は大きく揺れた。

最初に着いた能登で降りれば灯台にいちばん近かったのだが、アナウンスが聞こえずに降りそびれた。島に3箇所ある港の、2番目に着いたところで降りれば、近くはないがそれほど遠くもないだろう。

降りたところは明海だった。太陽は既に登っていてまともに見ると眩しい。 海沿いに歩くとすぐ日振島トンネルに着いた。できてまだ何年も経って無いトンネルだ。 それまでの、車1台やっと通れるくらいの道に比べると、立派すぎるトンネルだった。

トンネルから10分ほど歩くと、キャンプ場の上に出た。さらに上に遊歩道が続いている。 道標には展望台 600m と書いてあった。

さらに海沿いに進む。入り江を回り込むと殆ど道路の幅しか無いような場所に着いた。 風が強い。沖に見えるのは水ノ子島のようだ。

崖崩れ復旧の工事現場を通り、能登の集落に着いた。船を降りてから1時間弱の距離だ。 船乗り場はすぐにわかった。港では地元の漁師さんたちが網の修理をしていた。 集落の外れまで歩いて、通りかかった人に灯台までの道を尋ねる。 わざわざ入り口まで案内してくれた。階段を登ったところの金網の張った扉を開ける。鍵はかかっていない。 ここから先は1本道だそうだ。掛け金を下ろすと反対側から開けられない扉だったので、開けっぱなしで進んだ。 細い山道が灯台に向かって続いている。 途中、崩落箇所があってそこを過ぎてひと登りで尾根に出た。 道沿いに左に進むと、灯台の入口に着いた。

思ったより大きな灯台だ。 隣接して燃料庫が残っていて、朽ちた鉄の扉がコンクリートの床に倒れている。 開けっぴろげになった建物の中には、まだ木の机やかつて使われていた電気部品などが放置されていた。

燃料庫の中に荷物を置いて灯台の写真を撮る。 天気は良いが風が強く、雲の流れが速い。 灯台の裏側から水ノ子島灯台が見えた。 思ったより近く、多少霞んでいるが何とか写真は撮れそうだ。 三脚に EF300/4L IS と x2のエクステンダーをセットする。 ボディは IX E だ。35mm 換算だと 800mm 相当にはなるだろう。 撮り終ってから燃料庫でパンを食べた。 外は風が強く寒いが、建物の中は大丈夫だ。

10時前に灯台を後にした。 来た道を下るとあっという間に階段に着いた。扉は開いたままだった。


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